企業にデザインが必要な理由って何?

June 3, 2009
さて、最近企業ロゴやサイトやデザインをしてきて早数年。企業になぜデザインが必要かうまく説明できない自分がいるので、ちょっと考えを整理してみるメモ。

最近、「私達の会社にはデザインなんて必要ない。だって●●だから。」という話を耳にした。
様々な経営者の視点から見るデザインという物に対する考えや見方は大きく違う。
デザインが単なる表面上の整った体裁程度としてしか受け止めていない人があまりに多く、デザインビジネスとしての視点が抜け落ちているように感じている。
「デザインなんてデザイナーに任せておけばいい」このような考え方を持ち続けていては、どんなに優秀なデザイナーを雇ったところで、その人材はゴミと化すだろう。マーケティングや経営戦略に携わる観点からのデザインへの介入が必要なのだ。

よく営業職で古株の先輩に聞くが、「営業マンは第一印象がすべて、服装、髪型、容姿、第一印象で"任せられる!"と感じてもらえるナリが何より大事だ」と。
これは世界一般的に、「信頼できるナリ」というのが一般化されており、スーツにネクタイ、靴は磨いて歯は綺麗に、確かにこれらは信頼を勝ち取ることのできる第一印象だろう。

小生はそれを様々なデザインと重ねることがたまにある。
小生は横文字が苦手なのにも関わらず、頻繁にブランディング/ブランド力の向上という言葉を耳にするが、極論を言えばブランドとは「どう見られたいか」、「どう思われたいか」の一言に尽きるのではないだろうか。

"信頼されたい、ビジネスを任せてほしい、coolに見られたい、清潔に見られたい、こういう人に買ってほしい"それらの要所要所が交わりあって一つのブランドが確立すると小生は考えている。

では、中小、零細、大企業とわず、それらの企業/製品ブランドを組織内で最もわかっている人は誰だろうか、当然、経営者/マネージャー部類の人に決まって いる、どういう思いで発足し、どう夢描いて、どうしていきたいか。製品業サービス業問わず、ここは相違ないと思う。つまり、"デザインは本来経営者が行う べき"なのである。

だが、実際にはデザイナーと呼ばれる職種は存在する、製品内容、サービス内容、企業内部や外部取引、これらのいったい何を知ってるのか、何も知らない、わ からないような人がデザイナーとして企業、製品の第一印象であるロゴやウェブサイト、パンフレットやポスターを作っているわけだ。これは非常に怖いこと だ。

そこで疑問なのがそもそもなぜデザイナーが存在するかという点だ。ここまでの疑問をまとめればやはりデザインは経営者がやってしかるべき。それは製品、サービスの内容を十二分に把握しているからだ。じゃあ、デザイナーとは何か。

まず、断っておけば社長や経営者、マネージャーの人たちがなぜデザインをしないかと言えば"どうデザインすればどう見られるか"がわからないからだ。
小生はデザイナーはある意味マーケティングのスペシャリストでもなければならないと思っている。世の中の動向や趣旨趣向、それらを噛み砕き、現時代の現社会においてどうすれば自分たちの思い描いているとおりの姿を捉えてもらえるか。
デザインセンスという物の言い方をする人もいるが、これは自分のデザインが世の中の人にどう見られるか操作できる人のことだと思う。

信頼感、スタイリッシュな感じ、明るい感じ、友好的な感じ、捕らえてほしい印象を経営者やマネージャー陣からくみ上げ、噛み砕き、世の中のニーズに適したデザインを作成し、世に放り出す。

・どう思われたいか
・どこに市場を見出すか
・どうすれば興味を抱いてもらえるか

これらは経営者やマネージャーが定めなければならない

・どう表現すればこう思ってくれるか
・どう表現すればこの市場で効果的か
・どう表現すればこの人たちに興味を持ってもらえるか

これら表現、体言する部分はデザイナーがやってしかるべき部分だと小生は考えている。

どちらかに偏っていてはだめだ。デザイナーが企業の中身と方針を知ったかぶりして勝手気ままにデザイン(何でもいい、ロゴでも名刺でもフライヤーでも)したとしても、それは単なる自己満足でしかない。

逆に、社長やマネージャーがデザインをしたとして、それが世間にどういう目で見られるかなんて分かったもんじゃない。それこそ、他社競合、業界指針等を見 定め、どのようなデザインビジネスを行っているかを見定め、思い通りの印象を受けてもらうためには地道な業界マーケティングとその時代の趣旨志向を汲み取 らなければならない。そのスペシャリストがデザイナーだと思っている。

完全なる分業でありながら、完全に無関心ではいけないのだ。

というわけで、経営者、マネージャー、デザイナー、可能であれば社内全ての人間に意識してほしい、デザインについて、小生なりの考えをメモ。

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今日はありがとう。

教えて頂いて、さっそく読ませて頂きました。

最近、ごっちゃんとほどほどにマニアックな自分の理論の話をさせて頂くことが多いです。自分の中に違うエッセンスが日々取り込めて、すごく嬉しく思っています。

話す中で、デザイナーは大まかに2種類に分けられるのでは無いかと思うようになりました。

・インポート型デザイナー(以下imd)
・エクスポート型デザイナー(以下exd)

これらは僕の造語ですが、言いたいことを一言で表すとこんな感じになると思います。

importは取り入れる、という意味。つまり、デザインの根拠を外部的意志に定めています。マーケティング思考。デザインが根拠に基づき理知的。ユーサビリティや操作性重視。堅実で間違いの無い制作。

exportは反対に送り出す、と言う意味。なので、デザインの根拠は自己意志に大きく起因しています。アーティスト思考。デザインが感性的。どちらかと言うと見た目大事。柔軟で自由な発想。

あ、ちなみに、この理論は2つの別カテゴリーではなく、imdとexdが対になっていて、その間のどのあたりに自分が位置づけられるか、って感じのバランスの話です。基本的にimdもexdも両方の要素を多少なりとも備えていなくては、世間様にお見せできる「デザイン」として成立しないと個人的に考えているので。

で、exdは僕、imdはごっちゃんさん、て振り分けたときに、すごくしっくり来たんですね。

なぜか?

それは僕らはブランドに対して

ごっちゃん→「こう見られたい」「こう思われたい」

僕→「こう見せたい」「こう思わせたい」

とそれぞれ考えているからだと、思うわけです。ただの言葉遊びに思うでしょうか?

否。この「見られたい」と「見せたい」には明確な違いがあるんです。それはズバリ

「矢印の向き」

です。つまり、この場合「自分(達)を見てほしい対象」である顧客などは、ごっちゃんの方では外から内を向いている。僕のは、内から外を指している。つまりimportとexportの違いが有るのです。

そしてそれを踏まえて、起業経営のはなし。

僕の考えでは、企業経営陣は僕ら対局に位置しているものの間に常にいないと行けないと思います。もちろん、企業の経営方針を決定し利益の出る企業コントロールをするのが彼らのシゴトですから、彼らが直接的に「デザインをすべきだ」ということには疑問を感じます。

しかしながら、デザインをアウトプットにかけるときに、僕らの位置関係や距離感を巧くコントロールして、そのプロジェクトや事業体自体をビジュアル的にどう衆目に晒すべきか、をデザインする、言ってみれば「デザインのデザイン」もしくは「デザイナーデザイニング」はデザインに関する経営陣の最重要のシゴトだと思いますね。最適なデザインを生み出せる状況や方針のデザイニング、が経営陣のデザイン関連の主たる作業です。

imdとexdの両タイプのデザイナーを有している中小規模以下の企業はそうありません。というより、現実は、デザイナー一人で広報なども兼務したり、アウトソーシングで対応していることがほとんどだと思います。

でも、確実に言えるのは、両タイプのデザイナー+デザイナーデザイニングのできる経営陣がいれば、企業のビジュアル面において最強になれる、ということです。

というのが、記事を読んで考えたことです。また意見を聞かせてもらえたらうれしいですね。

あくまで、批判や反対意見ではなく、付加意見です。結局、力を正しくあわせてがんばれば、最強だぜ、ってことが言いたいのです笑

長くなってすみませんでした。


taQ

相変わらず面白いたとえですね。あまり長くなるとスパム扱いされちゃうので返答は今度口頭でお話しましょう。でも、ひとつ。「デザインのデザイン」原さんの本ですが面白かったのでご紹介。今度是非読んでみてください。

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カナダのバンクーバーに渡り、早3年目に突入。移民を控えながら、日々、カナダのWEBマーケティングについて、製作現場から悶々と考えを巡らせる日々。この多人種国家で、様々な人と出会い、色々なことを学ぶ小生の気ままなメモ的なブログです。
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