海外に出たデザイナーが直面する課題ベスト5

January 28, 2010
最近、様々なデザイナーさんやデベロッパーさん、基本WEBが中心ですが色々お話を伺う機会が多いです。
凄く刺激になる人もいれば、技術的に尊敬に値する人も。純粋に楽しそうだなと思うことも様々でしたが、やはり人間ですので、色々悩みも抱えられています。
得に、日本国内でデザイン関係の仕事をしていた人は、共通して抱いている悩みがいくつかあったので、ここでご紹介。

1.言語の壁

「そりゃそうだ」終わらせることのできない壁が、まずここにあります。
デザイン、というと技術畑的な印象があるかもしれませんが、コミュニケーションスキルに至っては、実際に抽象的な物を具現化させることも多いわけで、そこにはかなり精度の高いコミュニケーションスキルが求められます。
それ以前に、小生個人の単語レベルだけみても、せいぜいこっちの小学生レベル。まだまだ仕事をする上でのコミュニケーションには大きな弊害があるのも確か。一般英会話レベルでは付いていけない、業界内の専門用語も学ばなくてはいけない。
やはり、大きな悩みとして抱いている方が多い現状です。

2.人種の壁

これも当たり前かもしれません、しかし、人種を超えたデザインスキルとなると、今まで感性的に物を作っていた人にとってはとても大きな課題でしょう。
「色」の概念ひとつとっても、人種間では大きな違いがあります。「黒色」という色に対するイメージも、「完全悪」という印象から「高級感」という印象まで様々。日本人に限ってしまえば、その辺りの感性的な物もなんとなく掌握してるものなのです。これは商業デザイナーにとって大きな壁です。
しかし、得に多人種国家であるカナダだから感じるのかもしれませんが、人の見え方や考え方って、本当に生きてきた地域でここまで違うんだなと思う瞬間があります。
まずは、その人種の風習や考え、見え方を理解することから始めなければ、まったくお話にならないのです。

3.単価の差

日本のデザインという業界の相場。元々相場なんか存在しないような世界ではありますが、カナダ国内の相場は日本に比べると低い印象があります。厳密に言えばもちろん勤務する会社にもよるのですが、全体的にみて、そもそも自社広告の分野に予算を割くという考え自体が日本とはどこか大きく違うのかなと感じていました。
金額差は様々ですが、多くの海外に出たデザイナーが、日本と同じ工数単価が期待できるかといえば、非常に難しいところでしょう。

4.仕事意識の違い

これは、もしかしたらカナダに限定されることかもしれません。日本人は職人肌な人が多いのは、日本のWEB業界にいて痛いほどわかっていました。仕事にかける熱意も、自分のデザインを仕事にするという意識も、多くのデザイナーから伝わってきたため、たとえ残業になろうが、自分の職人魂が俺を奮い立たせる!的な物創りへの熱意を感じていたのは確かです。
しかし、人種が変わると意識も変わるのでしょう、もちろん、人によるのは間違い無いですが、仕事というライフワークを非常にクールに見つめている人が多いのもまた事実だと思います。
○○の人種のワークスタイルと、日本人の考えとはそりが合わないという話もかなりちらほら耳にします。
業に入れば業に従え。その人種のワークスタイルを意識することも、一つの課題なのかもしれません。

5.(業界の)常識の違い

これはデザインに対する常識の違いです。WEBで言えば、たとえばCMSはドルーパルというCMSが非常に有名で、MTなんて知ってる人はもう超少数。紙媒体で言えば、A4サイズとかそんなモンは無い、レターサイズが一般的でデザインする時バランスがとりにくい。
細かいことばかりですが、これまでデザイナーとして、当たり前に接してきた常識が、結構覆ることがあります。
もしかしたら、自分の作り上げてきたスキルや技術が受け入れられないことも多々あり、そのたびに「自分がこれまでやってきたことはなんだったんだ!」とか思うことも多いかもしれません。
この常識の違いをどれだけフレキシブルに対応できるか。これも立派な超えるべき課題なのかなと、こちらのデザイナーさん達と話をして感じました。

以上、まずは小生の周りに限定された話ではありますが、日本人の海外に進出したデザイナーの抱える悩みや弊害を御紹介させていただきました。
これらは、もちろん一般例というわけではなく、あくまで小生の周りに限定された話ですので、まずは一例としてみていただければ幸いです。
デザイナーへの道を知る 30人の言葉
デザイナーへの道を知る 30人の言葉

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紙印刷の分野でも違います(店によっても違うけど)

こちらではPDFでのデータ提出を求められるところが多いです。

日本ではアウトライン後のAiかEPSが主流かな。

紙の規格やクロップマーク・カットマークのつけ方、はたまた発色の概念にも
理解の微差があります。(現在直面している問題...)

データ作成時の「こだわり方」もまったく違います。

僕は特に入稿時、最終確認の段階で自分が気に入らないとがんがん
ダメだしするのですが、こちらの人からすれば「そんなちいさいこと、
べつにいいやん」「誰も気にせーへんって」というような目で見られます笑

そういう精神的な、文化に根ざした「性質的差異」というのも上の"課題"に
含まれるのではないでしょうか。

高校の時からカナダと深く関わってきた(つもり)の僕ですが、いまだ
この小さな差に慣れず印刷物があがってくるときはハラハラしてしまいます。


yonetaQ.

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カナダのバンクーバーに渡り、早3年目に突入。移民を控えながら、日々、カナダのWEBマーケティングについて、製作現場から悶々と考えを巡らせる日々。この多人種国家で、様々な人と出会い、色々なことを学ぶ小生の気ままなメモ的なブログです。
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