「聞いている人」と「聞こえている人」の違い

March 8, 2010

最近、ずっと読みふけっている「マネジメントの正体」の本ですが、またもや面白いと思える部分があったので、早速アウトプット。

第4章にある、「コミュニケーション」の一節に、「『聞こえる』と『聞く』はまったく違う」という項目がありました。

皆さんも遭遇したことがあると思います。

話をしているのに、携帯をポチポチ打って、「聞いてください」と声をかけても、「聞いてるよ」と返答を返すような人。

もしくは、提案を含んだ話をしているのに、まったく違う話に持って行き、「あぁ、自分の話なんか全然耳に入ってないんだな」と思いつつ、一応聞いてて話だけは覚えてはいる人。

こういう人に遭遇すると、どうしても「あぁ、自分の話なんかこの人は話半分にも聞いてくれないんだな」と感じてしまい、人と人のコミュニケーションに支障を生じさせることは、話を聞いて欲しくて駄々をねだる幼稚園児でもわかります。

マネジメントの正体」では、これらを「聞く」と「聞こえる」で分けて解釈している。一節を引用させていただこう。

「聞こえる」というのは、音の響きを耳で拾っているだけだ。「聞く」ということは、聞こえた音を理解することだ。つまり、聞くためには注意を払い、解釈し、音の刺激を記憶することが必要だ。

更に、この本では、どうやって話し手の言葉から、相手が話したい内容を聞き出し、意図された意味を把握できるかを8つの方法として掲載している。

  • アイコンタクトを取る - 自分が話している時、相手が自分を見ていなかったらどう感じるだろうか?普通なら、こういう行動は、冷淡さや無関心さの表れと解釈されるだろう。
  • 同意する場合はうなずき、適切な表情を見せる
  • 集中を妨げる行動やしぐさは避ける - 気が散っていることを示す行動を避けることだ。
  • 質問をする。
  • 言い換える。
  • 話し手を遮らない。
  • 話しすぎない。
  • 話し手と聞き手の入れ替わりをスムーズにする。

以前も、記事に書いたことがあるが、小生はどうしても年齢的にも、話し手の立場になった際に、上のどれかの行動をとられる確立が非常に高い。

最も多いのは、アイコンタクトと、話を遮る人にぶつかること、そして話しすぎる人に遭遇することだ。

どれも説明は簡単だ、アイコンタクトを取らない人は、完全に見下している。「こいつの言うことなんか流していい」。そんなこと思っていいないとしても、こちらが感じてしまえばそれまで、その人にそれ以上話をしても無駄だと感じてしまう。

話を遮られる、話過ぎる。これは立場の上下関係をはっきりさせたい人に多い。「私の方が立場が上なんだから、お前の話なんか適当で良いし、俺が話した方がいいだろう。俺が立場が上なんだから。」簡単にまとめてしまえばこんな感じだ。自分が組織を形成していると、何とかして示そうと躍起になる人にとにかく多い。

小生も、もうすぐ後輩が出来るような年齢に差し掛かる。「人に使われる人間は使うようなる」とどこかの名言を耳にしたことがあるが、自分がマネジメントをする立場に立ったときに、

「自意識過剰にならない。他の人のおかげで、自分が回っていることを理解する。」

「他人の意見を取り入れ、理解し、結果に残す」

この二つだけは、マネジメントだけでなく、人間関係を良いものにする一つの課題として、今後も頭に叩き込んでおこうと思った。

マネジメントの正体―組織マネジメントを成功させる63の「人の活かし方」 (単行本)
マネジメントの正体―組織マネジメントを成功させる63の「人の活かし方」 (単行本)

世界で累計200万部を売り上げた、マネジメント教科書の著者、スティーブン・P・ロビンズによる実践的解説書。マネジャーが直面する、採用、動機づけ、業績評価、チーム作りなどのさまざまなケースが全部で63取り上げられ、「行動学の研究成果を、専門用語を使わずに教える」という著者のポリシーのもとに書き下ろされている。 内容はその言葉に違わず、非常にわかりやすく、かつユーモアに富んでいる。どこの職場にもありがちなケースを挙げながら、「なぜ部下がやる気を出さないのか」「どうしてこちらの思惑通りの行動をしてくれないのか」「優秀な人材を雇ったはずなのに、どうして成果をあげられないのか」といったことを論じていくのだが、その内容がじつにおもしろい。過去のリーダーシップ研究や行動学研究の成果から導き出された教訓なので、知っている人は知っているかもしれないが、その歯切れのいい口調から繰り出される意外な結論には目からうろこが落ちる。 人がらの良い候補者を探し出すのに四苦八苦している採用担当者に向け、「(採用にあたって)性格は無視しよう」と言ってみたり、「知能指数の高い従業員は概して生産性が高い」と、ともすればタブー視される論点をさらりと言ってのけたり、はたまた多くの企業が生産性を高めるために従業員の満足度を高めようとしているのを目の当たりにしながら、「生産性が高まるから満足するのであって、その逆ではない」とその努力をあっさり切り捨てる。こうした意味のない行動は、本書内のさまざまな事例に登場するが、実際に多くの企業でいまだに広く行われている。 日々の管理業務のなかで、「なぜ?」と疑問に思うことがあったら、迷わず本書をひも解いてみよう。現状を打開するための思わぬ視点が見つかること、請け合いである。(土井英司) 出版社/著者からの内容紹介 ◆すべて分かる!組織マネジメントの実践。◆ マネジメントの実践には、これ以外いらない! 業績評価から、モチベーションの高め方、 変化への対応、対立の処理、チームづくりまで、企業におけるあらゆる人間行動を分析。 学術研究に基づく63の「真理」を簡潔かつ明快にまとめ上げた、全管理者必読の一冊。 担当編集者より マネジメントには63の「真理」がある。それ以上でも以下でもない! 本書は、組織行動やマネジメントの分野において世界で最も売れている教科書著者であるRobbinsが、 明快かつ簡潔にまとめた「すべての管理者のためのマネジメント実践テキスト」です。 採用から、動機づけ、リーダーシップ、チームづくり、対立の処理、 業績評価など幅広いジャンルの事柄を、さらに細かい63のケーススタディとして、 ビジネスシーンでありがちな状況を用いて分かりやすく解説しています。 マネジメントは決して小難しいものではなく、状況ごとのポイントさえつかんでいれば 実践できるということが実感できる、今までにないマネジメント本です。


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カナダのバンクーバーに渡り、早3年目に突入。移民申請を行いながら、制作現場から悶々と広告についての考えを巡らせる日々。この多人種国家で、様々な人と出会い、色々なことを学ぶ小生の気ままなメモ的なブログです。
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